医療 海外について
医療保険分野において海外に誇れる国民皆保険の危機

しかし、日本のようにだれもが何らかの公的な医療保険に加入をしているという、国民皆保険の仕組みは非常に珍しいと思います。
しかも、この仕組みの土台は、明治時代からあったというのですから驚きです。
実際には、本当の意味での皆保険となったのは太平洋戦争後のことですし、今も失業や貧困状態のなかで、医療保険としての国民健康保険にも加入をしていない者もいます。
しかし、それらを差し引いても、非常に優れた社会保障の一制度だと思います。
こうした制度ですが、少子高齢化が進む中で、給付の削減と負担の増大が進んできました。
今や、高齢者であっても一定の負担が必要ですし、一般の加入者は3割負担という人が圧倒的です。
まさに、この国民皆保険が危機に陥りつつあるのだと思います。
人の生命と健康にかかわる問題として、しっかりとした議論が必要となっています。